弁天・日象神

牛根麓口輪の国道沿い(道の駅の左正面)に七福神の一人弁財天を祭る洞穴がある。霧島連山を東に、桜島を西に眺める場所で、凝灰岩の山肌をくり抜いて祀ってある。

木像で高さ30cm、洞穴の右側に室町時代と推定される宝塔印塔が一基ある。左側の崖に円形にくり抜かれた中に人間の顔と思われるような円形の石がはめ込んである。月象神と呼ばれている。

近くに弁天岩があり、昔はこの岩を廻って通行したもので、満潮の時は通れなかったという。「ここの道路でつまずくと片袖切って弁天様にあげるもんじゃ、それは弁天様が片袖の着物を着ているからである。」との言い伝えがある。



【月象神】

ここの弁財天を祭ったところはかつて国道を造る際、取り壊しの話が持ち上がり、当時の歴史研究家が中心になり、残されたものだということです。
コンクリートの階段と柵を設け今の形になりましたが、この左下の所にも古い墓石と思われるものが残されています。